防災についてのあれやこれやを「防災コラム」にて、ゆるゆると綴っていこうと思います。
今回は食料の備蓄についてです。
ひとたび大きな災害が起こると、電気・ガス・水道というライフラインが切断されることが想定できます。
また、それだけではなく道路交通網の遮断も考えられます。
一般の世帯において、すべて自給自足ができている・井戸水を使えるなどという世帯はおそらく殆どないでしょう。
食べ物や飲み物はスーパーや近くのお店で購入するという世帯が圧倒的に多いと思います。
どれ程の規模の災害が起こるかによって状況は異なるものの、スーパーやお店に商品が並ばなくなることが想定できます。
陳列してあった食料品は、食べやすいものからすぐに売り切れ…
商品を運ぶトラックがたどり着かないために陳列棚は空のまま…
やっとのことで食料が入荷されても、販売制限などがありお店の前には大行列…
水のペットボトル、食パン、納豆など、普段有ることが当たり前な商品ほど、すぐに無くなり買えなくなることも…。
ですから、平常時に、必要な物が買える時に、自宅である程度は食料の備えをしましょう。
神功三丁目の防災倉庫には、ほとんど全くと言ってよいほど、食料の備蓄はしていません。
正確には缶に入ったパンが一世帯に一個だけ備蓄してあります(自治会員世帯分のみ)。
ちなみに、奈良市の防災倉庫が神功小学校敷地内にありますが、そちらにも乾パンはあるものの240食分のみ。
おそらくこの240食という数は、小学校の児童数に当てはまるくらいの個数なのかもしれません。
これらの事柄をみても食料の備えを自分で事前にしておくことがどれだけ大切かがわかります。
長期保存の効く乾パンなどのいわゆる防災食の備えも大事ですが、普段から食べているものや飲んでいるものを少し多めに買い置きし、たえず家の中に食べるもの飲むものの在庫がある状態にしておくと安心でしょう。
何を買い備えておけばよいか分からないという人も、普段から購入しているもので、それが保存しやすいものであれば備蓄食料品になりますので目安にしてください。
「一週間分の食料の備蓄をしましょう!」などとよく聞きますが、ここ奈良では大きな災害が起こると一週間分の備蓄では足りない恐れがあると言われています。
「一ヶ月はどうにかこうにか生き延びれるようにしてください」という話をされる専門家もいます。
また、食料の備蓄といわれても、何から始めたらよいか分からないという人は、先ず飲み水の備蓄から取り組んでみましょう。
水は1人当たり1日3リットル、最低でも3日分は備蓄しておきたいので、1人当たり9リットルになります。
一週間分を備蓄するとなると1人当たり21リットルとなりますので、2リットルのペットボトルに換算すると10本以上の計算ですね。
さらに、これに家族の人数を掛け算すると…結構な量ですから保管場所にも悩みますね…
ですから、先ずは3日分を目標にしてトライしてください!