今回は、消火という観点から、消火器について書かせてもらいます。
消火器は、火災時の初期消火には非常に役立ちます。
ところで、みなさんの家に、古い消火器は有りませんか?
消火器の使用期限は10年程度とされています。
いざという時、古い消火器だと次のような事が考えられます。
その1 レバーをにぎっても、消火剤が出ない。
これは、年月の経過により、消火器内の粉末状の薬剤が固まってしまうからです。
その2 レバーをにぎると、加圧により、消火器が破損または破裂する。
ー 加圧式消火器 ー
以前の消火器は、「加圧式」といってレバーをにぎると、消火器内にあるガスボンベからガスが出て、そのガスによって、消火器内に圧力が加わり、薬剤がホースから出るという仕組みになっています。
この時、消火器本体に腐食や劣化によるひびなどが有ると、急な加圧により破損や破裂につながります。
ただし、置いているだけではこの様な事は起こりません。
ー 蓄圧式消火器 ー
今の消火器は、「蓄圧式」といって、薬剤を消火器に充てんする時に、最初から圧力が加えてあり、消火器内の圧力は、消火器本体の上部にあるゲージで確認できます。
もし、ひびなどが有ったとしても、そこからガスや薬剤がもれだし、圧力が下がり、破損しない様になっています。
消火器の種類を見分ける方法の一つとして、消火器本体の上部に丸いゲージが有るのが「蓄圧式」で、無いのが「加圧式」と考えてもらえればいいと思います。
その3 安全ピンが抜けたままになっていませんか。
消火器のレバーには誤作動を防ぐための黄色い安全ピンが有ります。
以前、三丁目の消火器の交換・回収を行った際、安全ピンが抜けたままの消火器をいくつか見ました。
安全ピンが抜けていると、レバーのロックが解除されて、物が当たった衝撃などでレバーが作動し、薬剤が噴出してしまうことがあります。
また、一度抜けた安全ピンを元の穴に刺しただけでは、レバーはロックされません。
もしも家にある消火器に、不安や疑問がありましたら、自主防災会のホームページより問い合わせをして下さい。
消火防犯の担当者が対応させていただきます。
上記の様な事例は、古い消火器に、必ず起こるというわけではありません。
日々の生活の中で、消火器が有っても、使わなくてもいいのが一番ですが、もしもの時のために、一度家に有る消火器を確認してみて下さい。
ちなみに10月15日(日)に行われます防災訓練の中で、消火訓練ならびに、消火器の斡旋販売も予定しておりますので、多くの自治会員の方々に参加していただければと思います。
※執筆者:自主防災会 消火防犯(U)