防災コラムVOL.11(避難所開設5)

久々の防災コラムとなりますが、今回は「避難所開設4」の続きです。

(少しだけおさらい…)
奈良に大きな地震がいつ起きてもおかしくないこと。

それが南海トラフ巨大地震のような大きな災害の場合、公の救助や支援の到着が遅くなることが見込まれるため、最低でも一ヶ月は住民同士で助け合わないといけなくなること。

そのような災害時の避難所開設は避難してきた元気な住民が主体となって行う必要があること。

そして、避難所を開設する前には建物のチェックをしたり、スペースの区割りの準備もしておかないと混乱するとお伝えしてきました。

なので、その備えとして、避難所のルールを決めておく必要があります。

あらかじめ決めておくと円滑な避難所の開設につながります。

そのためにも神功オリジナルなマニュアルの備えが必要です。

神功オリジナルって必要なの?と思うかもしれませんが、市の避難所運営ガイドラインでは、個々の避難所ごとの詳しい配置図までは書いていないからです。

避難所となる小学校や中学校や公民館によって、建物や敷地の条件が異なるので、他所でできることが、こちらでできるとも限らないからです。

実際に何を決めておいたらよいのでしょうか。

例えば、次のような質問がされた時、混乱する本部や受付がどのように対応すればよいか、あらかじめ決めておきたいものですね。

「トイレはどこにあるの?」

→仮設トイレの場所を置く場所を決めておく。男子トイレと女子会トイレはすこし離れた場所にする。夜にあまり暗くない場所にする。でも臭いが居住スペース届きにくい場所にする。排せつ物をどこに集めるか。どうやって処理するか。女子トイレは男子トイレより少し多めに作る。

「ペットも一緒に避難所に入れるよね?」

→ペットは居住スペースの中には入れないようにする。ペット専用のエリアを作る。

長くなるので次回につづく…