12月2日の土曜日に、奈良市北消防署の救命救急士さんに来ていただき、「普通救命講習会」を開催しました。
ざっくりとご紹介をさせていただきます!
奈良市では救急車の要請電話が1年間に約1万8千件あるそうで…(・・;)
救急車が現場に到着するまでに約9分かかっているそうです。(>_<)
例えば心肺蘇生の救命措置が必要な傷病者に、その9分間に何もしなかったら生存率は10%を下回ってしまいますが、その場に居合わせた人が救命措置を行った場合、助かる可能性はその倍以上になるそうです。
(奈良市でも救急車の台数は限られていますから、本当に急を要している方の場所に早く到着できるように適正な利用がされることも大事とのお話を聞きました。)
さらにAED(自動体外式除細動器)を使用したほうが、社会復帰率が高いことがわかっているそうです。
いかにその場に居合わせた人が心肺蘇生を行えるかどうかが大切なことがわかりますね。
夏場は海やプールなどでの心停止が多いそうですが、冬になるとお風呂での心肺停止が増えるそうです。
湯船から溺水している大人を引きずり出すのは、男の人の力でも大変で、そうなった時にはまず栓を抜いてお湯を抜きながら、平らな場所に運んで心肺蘇生という手順です…(>_<)
とにかく、そうなる前に「脱衣所などを暖かくして寒暖差をなくすこと・熱いお湯に長時間つからないこと・お酒を飲んだ後に入らないこと・入る前には水分を十分取っておくこと」などの予防がとても大事です!
それでは、教わった救命措置の手順を受講者の写真とともにご説明します。ヾ(^∇^)
- 周囲の安全確認をする
二次災害防止のために周囲の状況を確認「周囲に危険なし」
- 反応(意識)の確認をする
傷病者に近づき、肩を叩いて、耳元で呼びかけます。反応が無い場合や判断に自信がもてない時は大声で応援を呼びます。
「誰か来てください!人が倒れています!」
- 119番通報と協力者の依頼をする。
「あなたは119番へ通報してください!」「あなたはAEDを持ってきてください!有っても無くても戻ってきてください!」
- 呼吸の確認
10秒以内に一回も呼吸をしていなかったら普段通りの呼吸なしと判断します。
- ただちに胸骨圧迫を開始します。
たとえ肋骨が折れようが、命には代えられないので、胸が5㎝程度沈むように、絶え間なく、1分間100~120回の早いテンポで30回圧迫します。
- 人工呼吸
気道を確保し、鼻をつまんで、1回1秒で計2回吹き込みます。
この【胸骨圧迫30回】+【人工呼吸2回】の組み合わせ30:2のサイクルを救急隊員が来るまで絶え間なく続けます。
その途中にAEDが届いたら、すぐに使う準備をします。
- 準備と装着
- 心電図の解析
- 電気ショック
- 心肺蘇生の解析
このような実技を全員が習いました!
その他にも口やのどに食べ物などが詰まった場合の方法や(冬場はお餅を詰まらせやすいので注意です。)、止血法のお話も聞きました。
このような応急手当の方法は毎年少しずつ改良されているそうで、一度受けたからもう受けなくていいと思わずに、機会があれば新しい方法を学ぶことが大事だとのことです。
はじめて受講された方からは「今日は来てよかった!みんなにももっと知ってほしい!」と感動してもらえたほど、講師の方の説明がとても上手で、受講者全員でリラックスして学べました。(^_^)
最後に、いままでに何度か受講されている経験者の方たちにも胸骨圧迫とAED使用方法の実技を披露してもらい、今回の普通救命講習会は無事に終了しました。
みなさん、お疲れ様でした!(^O^)/