防災コラムVOL.15(避難所開設9)

前回は、防災防犯協議会主催のもと、初めて地域全体で行った避難所開設訓練のご報告をしました。

訓練では、普段からの繋がりで上手くできた部分と、ぶっつけ本場だったことで戸惑いもあったことを耳にしましたが、今後また訓練を続けて行うことで、新たな結びつきや学びが生まれ、それが災害対応力の向上につながると思いました。

その第一歩として、今月下旬には神功地域全体の有志で集まって、準備会が行われるそうです。

また改めてご報告します!(^_^)v

さて、今まで災害が発生したら、避難所の開設をどうするかを書きましたが、今度はそれをどうやって運営するかを書いてみます。

避難所は、避難してきた人だけでなく、地域の人はもちろんのこと、ボランティア、市の職員、学校の先生など、いろいろな人が関わることになります。

お互いがスムーズに協力できるためにも、その役割と分担を明らかにしておくことが必要なので、避難所を運営する体制を考えてマニュアルにする事が必要になると言われています。

災害発生直後 … 初動期

被災生活の支援期 … 展開期~安定期

ライフラインの復旧・仮設住宅の建設 … 撤収期

このように、災害が発生したあとの避難所は、時期によってその内容が変化していきます。

◆普段からやっておくこと

→地域同士、市の職員と協力体制を作っておくこと

・自主防との協力体制
・建物安全確認の専門家への協力要請
・避難所や防災倉庫の鍵の保管
・避難所のレイアウト決めなど

◆発生直後の初動期にやること(災害発生後24時間)

→避難してきた人と、地域の自主防、市の職員と協力すること

・避難所の開設作業

◆展開期(2日目~3週間)~安定期(3週間目以降)

→避難所運営委員会の体制を作る

・避難者の班を作る
・避難者班の役割を分担
・協力体制の検討など

→避難所運営委員会の活動内容

・細かい活動内容を検討して確定する

◆撤収期(電気・ガス・水道などのライフラインの回復後)

→細かい活動内容を検討して確定する

このように時期によって変わっていく活動内容だけでなく、避難所の運営管理には性別や年齢による役割の偏りや固定化が無いように配慮するなど、様々な取り組みが必要になります。

※もちろん、このような体制を行えるためにも、まずは自分の命が確保できること、家族の命が確保できることが大前提です。

神功ではまだ避難所の運営体制は出来ていませんが、できると安心につながりますね。

【子どもと一緒の避難所生活 体験記】

次回につづく…