自治会の防災備蓄品として倉庫に眠っていた携行用浄水器の展示と説明がされました。
これは平成25年に購入したものなのですが、次の説明がされました。
この浄水器は RO 膜(逆浸透膜)という穴のサイズが 0.0001 ミクロン(1000万分の 1ミリ)のフィルターに原水側に水圧をかけることにより水分子だけを膜の外に押し出し清浄な水を取り出す装置です。
飲料水浄水能力 約200ml/分(約12ℓ/1時間)
※但し原水の水質、湿度により能力は変化します
1時間運転すると10分休止する必要があります。
フィルターの寿命は水道水並の原水なら約3000ℓです。
RO膜は完全に殺菌されポリ袋に密封されており使用の直前に開封します。
使用後は水道水で洗浄し乾燥し保存できますが、その場合1ヶ月に1回は 必ず水道水を使って洗浄するということを行わないと菌が繁殖して使用で きなくなります。
防災用品として備蓄する場合、こうしたことは不可能なので一度使用した ら廃棄ということになります。
※この RO 膜は購入すると4万8千円かかります。
このことから今年は展示にとどめ、できれば来年度予算措置を講じて試運転したいと思います。
本浄水器には電源が確保できない時の為に手動式のポンプユニットもあり ます。
ポンプ式ユニットの浄水能力:約 400ml/分(ポンプ動作回数 60回/分)
ポンプ動作回数の 1 分間に60回ということは、1秒に1回ポンプを上下 させ、それを60回続けて 400mlということで、これはかなりの労力を費 やします。
ただ電源がないという最悪の状況を想定して一度使用して、状況を把握す る必要があります。
いざという時に役立つものだけど、管理と維持を考えると、今後この新しいフィルターを購入するか否かも含めての検討が必要ですね。