バッテリー搭載製品の扱いにご注意下さい!

今、世の中には、
「スマートフォン」「携帯ゲーム機」「音楽プレーヤー」・・・など便利な電気製品がたくさんあります。

これらの多くは充電可能な高性能バッテリーによって携帯性が向上しています。

その便利なバッテリー搭載製品ですが、
実は危険な一面もあります。
今回はその一例をご紹介させていただきます。

先日、バッテリー内蔵の音楽プレイヤーを充電していると、
「ポン」という音と共に煙が出てきました。

発火する!?と思い、
慌ててコンセントから引き抜いて
水を掛けて消火することで事なきを得ました。

写真は消化数日後の音楽プレーヤーです。

一見問題なさそうに見えますが・・・

※このあと、音楽プレーヤーの分解を行っていますが、本製品はメーカーによる分解調査後(安全が確認された後)に返却されたものです。

電気機器の分解は危険ですので
”絶対に行わない”で下さい。

このようにプレーヤーの筐体が膨らんでいます。

筐体を開けると、
このように画面は溶けており
一部には焦げた跡が見受けられます。

さらに分解を進めると
金属の板金部品が熱で曲がっていたりしていました。

画面の下に内蔵されているバッテリー部分は
写真のように周辺が溶けている状態です。

このように、煙が出ていたときは
まさにバッテリーが高温で発火寸前であったことが分かります。

今回の音楽プレーヤーは年数が経過して古くなっていて
充電してもバッテリーが長持ちしなくなっていましたが、
ほぼ毎日使用していました。

メーカーであるソニー様の診断結果は以下の通りです。

「長期的な使用とその使用環境などにより充電池が徐々に劣化し、電池内部でのショートを引き起こし、充電池の発煙、発熱の事象が発生したものと推定いたします。

なお、一般的な電池劣化の要因としては、経時的な劣化のほか、機器使用中の高温下における電池ダメージ、電池が充電されていない状況での長期の放置などの影響が考えられます。」

今回は発火する前に異常に気付きましたが、
夜間に発生していたら・・・、留守中に発生していたら・・・、
と思うと大変怖かったです。

そしてこれ以降は、
充電は誰かが部屋にいる状態で行うようにしています。
※夜間などは、寝る前に充電を中断しています。

確認していただければわかりますが、
バッテリーを搭載した電気機器は
皆様の身の周りに数多くあります。

「パソコン」「タブレット」「電話の子機」「携帯扇風機」「デジタルカメラ」「掃除機」「電気シェーバー」など・・・。

今回の記事が、
それらの機器の使用方法を振り返る機会になれば幸いです。

事務局「u」