防災コラム VOL.8(避難所開設2)

前回「避難所開設1」の続きです(^^)

そして鍵が開いたら‥

いやいや、その前に‥(^_^;)
すぐに鍵が開くとは限らないのでした。

平日の日中ならば学校に先生がいるでしょう。
ですが夜間や土日の場合は校舎や体育館は施錠してあります。

その鍵は市から管理を託された限られた数名のみが持っていますので、その中の誰かが小学校に到着するまで待つしかありません。

でも‥
もしも鍵を管理している人全員が負傷して身動きが取れずに小学校までたどり着かなかったら?

仕方なく鍵を壊して入ることになるかもしれません…(小声)

ですが運よく鍵が開いても、すぐに校舎や体育館が開放される訳ではありません。

何故なら、過去に起こった大規模災害等の経験から、なるべくその手段はとりたくないからです。何も準備をしないまま避難者を受け入れてしまうと、その後に更なる混乱が生じてしまいます。

熊本地震の時は、地区ごとの区割りをせず、要配慮者に気を遣うことなく、避難者は自分自身のスペースを確保していました。

しかもあらかじめ決めていた避難所担当者が遠方の人だったため、その担当者がやっとのこと到着した時には、既に自分自身のスペースを確保していた人達を別の場所に移動させることは非常に困難だったと聞きます。

混乱している地震の直後に、避難所のルールがまったく作られていない白紙の状態から、避難所運営について考え始めていては到底間に合わないことは誰の目にも明らかでしょう。

ですから、避難所開設には事前のルール作りがとても大切なのです。

でもその前に、まず校舎や体育館が避難所として安全に使えるかどうかの確認も必要ですし、もしも校舎や体育館が危険で使えないとなると… (>_<)

この 続きは「避難所開設3」にて‥