皆さんはペットボトルに入れた水道水はどのくらい日持ちするのかご存知ですか?(^^;;
水道局で、このような実験結果があります。
【実験の条件】
夏場、2リットルのペットボトルに残留塩素濃度0.9mg/Lの水道水を入れる。
日なた・日陰・冷蔵庫に置いて、水道水としての基準を果たさなくなる(残留塩素濃度0.1mg/L)になるまでの日数を調べる。
結果:
日なた → 1日ももたなかった
日陰 → 4日程度もった
冷蔵庫(4℃) → 約1ヶ月もった
このように日なたに置いてしまうと塩素が入っている水道水でも、太陽の光ですぐに塩素が除去されてしまい一日ももたないのですが、温度の低い場所であればあるほどペットボトルに入れた水道水であってもしばらく保存することができます。
20Lのポリタンクだと10日ほどもつようです。
ただし、これはきれいなペットボトルで保存をした場合に限ります。
なぜなら、そもそもペットボトルは1回のみの使用を目的に製造されたもので、使いまわしを想定していない為、再利用は衛生上の問題があります。
目に見えないぬめりや濁り、干からびた付着物、細かな傷はすでに雑菌の繁殖が進んでいる証拠で、コケが生えることもあります。
それに雑菌は水ですすいだくらいでは落ちません。
中をきれいに洗うことができない構造なので、知らぬ間に雑菌が繁殖しカビ…気がつかずに飲んで嘔吐下痢となることもあります。
それならペットボトルの中を塩素系漂白剤で消毒すればよいと思われがちですが、漂白剤を使うとペットボトルの素材から発がん性物質が溶け出してくる恐れもあるので、あまりおススメできません。
水のポリタンクも飲料水用として使うのなら、中が洗いやすい構造になっていますから、細心の注意を払って洗い、すすぎ、そして消毒して使いましょう。
災害という非常時に嘔吐下痢になってしまうと、普段でも辛いのに、なおのこと大変になるので、リスクを少なくするに越したことはありません。
激安店では消費期限が1年になってしまったペットボトルの水を半額に近い値段で売っていたりしますし、消費期限が2年ある普通の水もスーパーで意外と安い値段で売られています。
長期保存水は5年・6年・7年、さらに10年15年といろいろありますので、お財布と相談しながら備蓄しておくとよいですね。
さらには井戸があるととても心強いです。
ですが最近は、近所で井戸があるというお宅を聞いたことがありません。
避難所となる場所に災害用の井戸が設置されていることも多いのですが、近所の小学校や中学校などにはそれはありません。
水道や電気などのライフラインが途絶えても使えるようにポンプ式で、災害時の生活用水として使える防災井戸の設置が望まれますね。