神功地域で初の試みとなる、地域全体を対象とした「オール神功」での避難所開設訓練に参加しました。(^_^)
この訓練は「災害の発生は突然である」ということを踏まえて、事前の準備をほとんどしない、ぶっつけ本番の訓練として実施されました。(^^;)
それでは、主催された神功地区自主防災防犯協議会より許可をいただき、訓練の様子をご紹介します。(^O^)/
午前10時に大規模災害が発生し、11時には避難所となる神功小学校にみんなが集合して来たという想定で訓練は始まりました。
11時にはぞくぞくと人が集まり、自主防災防犯協議会の会長さんより避難所開設訓練の目的が説明されました。
避難所となる小学校の施設を使わせてもらうために小学校の鍵を開けてもらわないといけないのですが、地域で鍵を保管していただいているお二人のうち、一人の方が急きょ体調不良で来られず、もう一人の方に開けてもらいました。鍵を複数で管理する大切さが実感できました。
次に自主防災防犯協議会の支部長から、避難所となる各施設が使えるかどうかの点検をした結果、安全が確保されたので、避難所を開設できますと伝えられました。
そして11時15分頃から、集まったみんなが協力して避難所を開設するための作業がスタートされました。
ぐるっと見て回ると、次のような作業がされていました。
⚫︎救護テントの設置
大きなテントを立てて、机が配置されました。太いパイプを組むので、組み立てるには人数と体力が必要です。
⚫︎避難者の受付
集まった避難者に避難者カードへの記入をしてもらいました。一気に人が集まるのでごった返していました。
⚫︎設置場所等の案内を掲示
どこに何を設置するかの案内がされました。大きくて見やすかったです。
⚫︎体育館の床の割り振り
一人当たりの床スペースの区割り作業がされました。この作業にはかなりの人数が必要でした。新聞紙を使って作ったスリッパ等の展示もされていました。
⚫︎トイレの組み立てと設置
各自治会が持っている簡易トイレを持ち寄り、設置されました。実際の使用には、し尿処理や衛生管理等の問題も考えなければいけません。
⚫︎自家発電による照明
奈良市危機管理課さんの協力で発電機が動かされ、体育館内に灯りをつけました。持ち寄った発電機を動かそうとしたら動かないハプニングもあり、保管するだけでなく、防災訓練等で動かしてみないといけないという声も聞きました。
⚫︎駐車場やテント泊用スペースの区割り
緊急車両や物品搬入車の駐車スペースは体育館横に設けられ、避難者の駐車場スペーステント設営スペースは運動場に作られました。大きなワゴン車を停めても十分な広さと、通行のスペースが確保できるようにロープで区割りされました。
⚫︎非常食の炊き出し
枯れ枝などの薪を運び、かまどにくべて火をおこしていました。今回は訓練なので学校の水道水を使ってお湯を沸かしていました。非常食の試食は、カップのラーメンとカップうどんで、アレルギー対応食としておにぎりが用意されました。
⚫︎ペットスペースの確保
屋根付きのペットスペースが確保され、詳しい説明書きが掲示されていました。
⚫︎洗濯物干し場の確保
学校に置かれてあったものを利用して、ロープを張り洗濯物干しが作られていました。
その他には、ゴミ捨て場や注意看板等、それぞれが工夫をして手作りされていました。(^O^)
今回は、わざとぶっつけ本番で、事前準備をほとんどせずに訓練を行ったので、一部では混乱もあったようですが、防災訓練など日頃から色んな訓練に参加されたりと経験のある方々はやり方をわかっているけれど、全く初めての人はどうしていいかわからない場面もあったようです。
でも…地域の方々が仲良く笑顔で訓練をされていたのがとても印象的で、すごく優しい気持ちになれました。(^_^)
最後にはアンケートの記入をしていただいて、参加者の声を集めていました。
訓練終了後に自主防災防犯協議会の会長にお聞きしたところ…
今回の訓練では「オール神功」ですること、動ける人には皆動いてもらうこと等を目標としました。
現実に、自治連合会に加入していない2つの自治会を含め、社会福祉協議会、民生児童委員会、5つの高齢者団体の協力を得ることができ、沢山の方たちにご参加いただきました。
11時に作業をスタートし13時過ぎには撤収まですべての作業が終わりました。
この地区の皆さんが、日頃から自治会行事、防災活動、グリーンサポート、学校支援などのボランティア活動を通して共同作業に慣れておられることから、ぶっつけ本番の訓練がスムーズに実施できたのだろうと思っています。
皆さんに感謝です!
とのお話でした。(^_^)
以上が今回の避難所開設訓練の様子です…
今後、自主防災防犯協議会より今回のアンケート結果をいただけましたら、またご報告をさせていただきたいと思います。(^O^)/