車椅子の移動体験は今回初めて行った訓練でした。
三丁目自治会の備蓄品と、奈良市社会福祉協議会さんにお願いをしてお借りしたものを合わせ、計10台の車椅子を用意して訓練を行いました。
そのおかげで参加者の方々は順番を待つ事もなく、時間をかけて体験することができました。
舗装された道ではなく草が生い茂った運動場での訓練としたのは救護担当者のアイデアです。
この環境での訓練がより貴重な体験となりました。
社会福祉協議会の方から一通り乗り方を教えていただいた後、訓練コースに出て車椅子体験のはじまりです。
コースは…
①真っ直ぐに移動し
②草が多く動きづらいエリアを行き
③小さな山を越えて
④三角コーンの間をジグザクに移動します
車椅子を実際に押して感じたのは、意外に楽に押せたことです。
力のいる場所もありましたが、車椅子がよくできているので、でこぼこ道でも押せば楽に安定して進むことができますので、小学生でも転倒することなく押せていました。
一方、乗り手は予想以上に怖かったです。
山を越えるために急に前輪を持ち上げられたり、少しスピードをだされるとどうすることもできず、おもわず「ぎゃ~!」と声をあげてしまいました。
乗り手が怖さを感じないためには、押し手が動く前に一声かけたり、急に動かさない。
そんな配慮が必要だと学びました。
車椅子を使う可能性は誰でもあります。
日常で見かけることもあります。
もしそのような場面に遭遇したとき、自分から自然に声をかけられるようにしたいと思いました。
執筆者:情報統括部(Y.N)