神功三・四丁目合同自主防止訓練(煙体験)

昨年は行われなかったけれど、今年は復活をした煙体験。

火災は炎だけでなく煙にも注意しなければなりません。

なぜなら煙に含まれる一酸化炭素が有害だからです。

火災時における死亡事故の大半は煙によるものとも言われています。

この訓練では、テント内に人体に無害な煙を充満させることによって、火災時における煙の怖さと、避難方法などを体験してもらいました。

訓練の煙はちょっと甘いような独特の匂いがあるのですが、火災時に発生する有害物質である一酸化炭素には匂いも色もありません。

なので自覚なく吸ってしまう危険性が高く、一酸化炭素はごく微量の濃度で頭痛・吐き気・めまいなどを引き起こし、短時間で人を死に至らしめてしまいます。

煙は上へ上へいく習性があるので、煙が充満しているところは避けて、煙を吸い込まないようにタオルなどで鼻・口を覆い、低い姿勢になって避難するイメージで訓練してもらいました。

しゃがみながら移動してもらえるようにテントの高さを若干低くし、障害物を再現した段ボール箱がいくつか置いてありました。

よく見たら足元は進む方向が矢印で書かれていたりと、訓練なので誤って怪我をしないようにと配慮もされていました。

当日は少し風があり、本来ならテント内で濃い煙が上に集まる予定だったのが、上下にかき混ぜられたのが残念だったと担当者の方が話していました。

タオルなどで鼻や口を覆う方法以外に、もしも大きなビニール袋があったり、スーパーの袋があったなら、さっと綺麗な空気を入れて頭にかぶって顎のあたりで片手で持ち、片手で壁を確認しながら進むという方法もあります。

そんな場面に遭遇したくはありませんが、知識を得て擬似体験することは大切ですね。